2009年9月21日

医療

水俣病検診のために天草へ行ってきました

9月20日〜21日まで水俣病検診が行われました。今年の7月8日に成立した「水俣病特別措置法」の問題点を実証し、現在水俣病で苦しんでいる患者を掘り起こし、「水俣病は終わっていない」ことを広くアピールすることが目的でした。

水俣診察風景01.jpg

私が参加した天草の龍ヶ岳体育館は、朝からたくさんの検診受診者であふれていました。体育館につくられた診察室は、仕切られているとはいえ、床にタオルを敷いただけの場所でつらい診察でした。でも最もつらかったのは、長い待ち時間を耐えた受診者だったと思います。
私は諸事情で9月20日だけの参加になり、午後3時に引き上げなければならなかったため14人しか診察できず、他の医師に負担をかけてしまいました。しかし診た14人中13人は水俣病の疑い患者でした。

診察で特徴的なのは手足の先にいくほど強くなる感覚障害(四肢末梢優位の感覚障害)。この有無が診断をつけるときの決め手になることが多いですが、実は一直 線上をうまく歩けない、など年齢に比してバランスが悪い人がたくさんいます。自覚症状はもっと多彩で、シビレ、フラツキ、転倒しやすい、こむらがえりがよ く起こる、ものが見えにくい、聞こえにくい、しゃべりにくい、疲れやすい、気力が続かない、・・・生活に支障をきたす症状がいっぱいです。しかし多くの人 は自分の体はこんなもの、と思っています。

「水俣病特別措置法」は、チッソを分社化し加害企業を消滅させること、公害指定地域を解除し て、これ以上の患者を認めないことを条件に一定の金額を支給するなどとした「救済案」を押しつけるものです。しかし今回の検診でまだまだ水俣病患者はたく さんいることが証明され、この法律の問題点が明らかになるでしょう。明日の新聞にはそんな記事が載っていると思います。  

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