2009年11月アーカイブ

2009年11月30日

院長日記

今日は相楽

2009年11月29日

医療

京都南部医療シンポ

11月28日(土)は、病院機能評価とともに、午後は「京都南部の医療を考えるシンポジウム」にシンポジストとして参加しました。

主催者から、京都南部は医療崩壊していると言われる京都府北部と同様の医師不足であることが強調されました。確かに京都府政情報誌である「京都NOW」で強調されているように、京都府の医師数は人口あたりで言えば日本一です。しかし京都市・乙訓医療圏に集中しているため、南部の2つの医療圏(山城北と山城南)を含む他の5つの医療圏では、すべて全国平均以下の医師しかいません。

社会保障推進協議会事務局次長の高松英祥氏は「医師不足は北部だけじゃない、南部も」、宇治徳州会病院末吉 敦副院長は「救急医療が崩壊していない地域での救急の現状と病院が抱える問題点」、私は「日本・京都府の医療と今後の課題--特に南部地域に注目して」というテーマで報告しました。

それに対して150人が参加した開場からは、たくさんの現状報告や質問が出されました。シンポジストの報告や質問の詳細は別の機会に述べるとして、興味深かったのは、末吉副院長の質疑を受けての発言でした。

「アメリカフロリダの救命センターでは、外傷患者に対して行政も救急隊も公的病院も私立病院もみんなが参加して、どのようにして地域の交通事故やケガでなくなる人を防げるかということを、立場をこえて議論している」
「休日救病診療所は診療所なので検査が制限される。福岡で始まっているが、検査ができる病院へ開業医の先生が来て一緒に外来をすればもっとスムーズになる。立場をこえて協力するような議論を行政が主導してもらいたい」

全く同感です。そもそも日本の医療は、診療所は圧倒的に開業医が担い、病院も8割が民間病院です。末吉副院長の宇治徳州会病院も私も民間病院ですが、それでも公的な仕事をしているという自負があります。公立も私立も住民も・・・、みんながいっしょに立場をこえて共同する。それが「医療崩壊」を「医療再生」へ変えていく力になる。そのことを実感したシンポジウムでした。
2009年11月28日

医療

「病院機能評価」が終わりました

11月26日に始まった「病院機能評価」も本日3日間の日程を終えました。
昨日は、合同面接と部署訪問を行う大切な日でした。穏やかでユーモラスな方々が多く、リラックスした雰囲気で午前中の合同面接は行われましたが、午後からの部署訪問(各病棟や検査室、薬局などの部署を訪問しチェックをする)では、サーベイヤー(審査員=1人のリーダー、2人の医師、2人の看護師、2人の事務職員)から結構厳しい指摘が続きました。

午後6時から、各部署で指摘されたことを情報交換し、どうするか対応方法を検討しました。翌日まで続く「試験」ですので、その日までに「改善」してしまえば、何とか「合格」できます。と書くと、簡単なように思えるでしょうが、付け刃でできないことも多く、結構みんなで悩みました。

本日は午前8時15分に集まり、改善したことをあらためて確認しましたが、何と10数項目もありました。これらは明日以降も続けなければならないことになります。9時からサーベイヤーによる最終日のチェックが行われ、昼過ぎに3日間の機能評価が終わりました。

私自身は5年前に初めて受審したときほどの緊張感はありませんでしたが、職員は大変な思いをして準備し、やりきった再受審でした。前回のように「一発合格」できるかどうかは分かりませんが、落とすための「試験」ではなく「改善支援」ですから、改善を積み重ねればいずれは「合格」できます。むしろこの間積み上げてきたプロセスを大切にしたいと思います。

お互いにご苦労さまでした。
2009年11月26日

医療

「病院機能評価」が始まりました

私の病院で、財団法人日本医療機能評価機構が行う「病院機能評価」が始まりました。今日から3日間の予定です。これは上記機構のホームページによると、「医療機関の第三者評価を行い、医療機関が質の高い医療サービスを提供していくための支援を行うことを目的」とするものです。2009年11月現在で、日本の8766病院中、2570病院が認定されています。

数100項目にわたるチェックリストがあり、書類審査、合同面接、部署訪問を行い、チェックするわけです。7人のサーベイヤー(審査員=1人のリーダー、2人の医師、2人の看護師、2人の事務職員)が来て行います。今日はサーベイヤーとの顔合わせと書類審査でした。チェックリストを見ていただくと分かりますが、微に入り細に入りかなり整備しなければならないことがあります。

私の病院では5年前に受審し認定(=合格)しましたが、5年ごとに更新が求められますので、今回は再受審というわけです。その時の結果も公開されておりネット上で見られます。

医療を取り巻く環境が大きく変わる時代ですので、チェック内容もドンドン進化し、5年前はver.4(第4版)だったのですが、今回はver.6(第6版)です。

「病院の改善支援」が目的とはいえ、受審する病院にとってみれば、「受験」なのです。医療費抑制政策が厳しくなるこの時代に、かなりのエネルギーを割いて準備しなければ「合格」しません。したがって職員への負担を考えると、あえて受審しない、という選択肢もあり、5年前の受審もずいぶん迷いました。しかし結果的にはこの受審を通してかなり病院の機構やシステムが整備されました。

「総医療費対GDP比をOECD加盟国平均まで今後引き上げていきます」とマニフェストに書いた民主党が政権についたのですが、総医療費を増やすためには国民の合意が必要です。「卵が先か鶏が先か」という問題になりますが、大変な時代であるからこそ、目に見える形で病院の改善を示すことが大切だと思います。

今日はゆっくり休んで、明日以降の合同面接、部署訪問に備えなければ・・・、と思いつつ、今日も遅くなってしまいました。
2009年11月23日

院長日記

「門さんと語る宮津・与謝のつどい」

2009年11月23日

院長日記

舞鶴連絡会スタート集会

2009年11月23日

院長日記

丹後の再生をめざす集いに参加してきました

丹後の再生をめざす2.jpg
11月20日〜22日までは丹後、舞鶴、与謝へ行きました。
20日は午前中の診療を終えてまず丹後へ。3回目の丹後入りです。

午後7時30分から始まった「丹後の再生をめざす集い」は9時30分まで続きました。丹後をとりまく厳しい状況があるため、質疑の時間では切実な声や要望が寄せられました。

農家からは、鳥獣被害の深刻さや農家の数が減っているために一部の農家に水路管理などが集中する問題など。建設業からは、京丹後市による住宅改修制度の有益性とともに「公共事業」の少ない現状報告。教員からは高校入学希望者を無理なく入学させるための建設的提案。地域住民からは与謝の海病院へ脳神経外科手術を復活させた運動の歴史。共同作業所からは障害者自立支援法の矛盾。市の職員からは合併特例の交付金措置を継続させる(地方へ金をまわす)取り組みの要望など。過疎地域からは現状の生々しい報告。

「マニフェストに向けての私の考え」に基づいてお答えしましたが、終わった後も関係者とやり取りをするなど、たくさんの宿題をいただいた集いになりました。

丹後の別の集まりでは、「農林漁業で食べていけるようにしてほしい」という強い要望が出されました。

また医療関係者との懇談では、広大な京丹後市に診療所は実質10カ所前後しかないこと、4つの病院(2つが京丹後市立)には診療所の役割も求められ総合的な力量を持った医師が必要なこと、医師の招聘には大変苦労していることなど、厳しい実態が述べられました。

私は、大学医局だけに頼らず京都のあらゆる医療関係者の力(オール京都)で医療崩壊をたてなおす考えを示し、理解をえました。また京都府が11月に発表した「丹後地域医療再生計画(案)」は、相変わらずの「箱物(はこもの)」計画であり地域医療を担う医師を生み出す計画がないこと、医師の主体性を尊重した配置計画がないことを話しました。

「コンクリートから人へ」は分かりやすいスローガンです。これからの医療も箱物(ハード=コンクリート)から地域医療を担う医師養成(ソフト=人)への時代です。

2009年11月22日

皆さんのコメント

中川さんの「府庁に働く臨時職員の正規職員化」にお答えして

選考採用」という言葉は、特に京都市では同和行政と結びついていますので否定的なイメージがあります。

しかし本来の意味から言えば、選考採用は「特定の分野において専門知識を有する人を対象とした募集」なので、特別な専門知識を有する人であれば評価しうる制度だと思います。

特に私は行政こそプロ(専門知識を有する人)を養成しなければならないと考えています。国の言うことを市町村へ流すだけの仕事であれば都道府県の存在意義はありません。国に対してものを言うためには、制度や各分野に精通した人材が必要です。そうした人材を養成できる府政をつくりたいと思います。

一方でプロの養成は現場の中でしかできません。地域医療のプロは地域の現場でしか養成できないのと同じです。「企画部門」偏重の現府政ではなく、現場を厚くした、現場に出て行く府政をつくりたいと思います。現場の住民の声に耳を傾け、一緒に問題解決のために汗を流す職員の先頭に立って頑張ります。
事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」です。
2009年11月19日

院長日記

いよいよ紅葉

2009年11月17日

皆さんのコメント

伊根町出身の匿名さんへ

コメントありがとうございます。
一昨日も書きましたが、地域の「資源」=宝ものをどのように活かしていくのか、そこに地域の住民がどのように参加していくのか、そのことが問われる時代だと思います。

単なる「地方分権」ではなく、だれが主体か分からない「地域主権」でもなく、地域住民が主人公であることを示す「地域住民主権」にこだわりたいと思います。

介護の問題は大変でしょうが、私の母も要介護5で、介護保険で足りない部分を老老介護の父が大変な思いをしながら、近所に住む兄夫婦家族の援助を得て、何とか頑張っています。

介護問題の根本は、施設も在宅も充実させる介護制度の確立だと思います。1割負担にこだわる「応益負担」の介護保険制度の抜本的な改善が求められます。
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