2010年5月26日

医療

在宅専門クリニック

と言っても、ピンとこない方がおられると思いますが、京都でも少しずつ増えてきています。外来はほとんど行わず、在宅医療(訪問診療や往診)を中心に行っている診療所です。

鹿児島で行われた日本リハビリテーション医学会に参加した時に、面白い取り組みをしておられる「ナカノ在宅医療クリニック」の見学をしてきました。

中野医師は10年間で628名中210名を在宅で看取り、末期癌については146名中123名を看取っておられます(最近は末期癌は100%看取り)。「24時間対応ができない在宅医療や訪問看護ステーションは存在意義がない」という考えを持ち実践をしておられますが、訪問看護ステーションとの連携、ICTの活用とコメディカルスタッフとの共同で、楽にできていると言われます。

「キュアからケアへ」「今後は急性期病院の集約化と在宅医療の普及で医療は再生できる」と主張しておられる方でもあります。

私は、「病院医療は急性期病院だけでは成り立たず、回復期リハビリテーション病棟をはじめとする急性期後の入院医療はある」という立場ですが、在宅医療が今後の医療のあり方を変えるという点では、同じ考えであることを実感しました。一見ゆったりとした診療を行いながら、頻繁にかかる電話に対応し、ICTを利用して合理的に処理する姿は、大いに参考になりました。

中野氏が主催するメーリングリスト「在宅ケアネット鹿児島」は、医師、コメディカルスタッフだけでなく、研究者や一般市民の方も入っており、在宅医療だけでなく政治のあり方を含めて極めて刺激的な議論が交わされます。

いろいろな立場の方がおられますので、うなずけない意見もありますが、論点が多岐にわたり問題意識は広がります。関心のある方は参加されてはいかがでしょうか。

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