医師2万4千人「不足」、厚労省 初の全国調査、深刻な実態(共同)
全国の医療機関で実際に働く医師数が計約16万7千人なのに対し、医療機関側はさらに計約2万4千人が必要と考えていることが28日、厚生労働省が初めて行った「必要医師数実態調査」で分かった。現在の1.14倍の人数が必要で、医師不足の深刻な実態があらためて浮き彫りになった。
これは今日流れたニュースです。これを見て、医師間でいろいろな意見が飛び交いました。
厚労省のホームページには、「病院等における必要医師数実態調査の概要」という本日付の報告書が載っています。
しかしちょっと待ってください。日本の医師数は人口1,000人当たり2.1人と、先進国(OECD30カ国)平均の3.1人の2/3です。ということは、OECD平均に追いつくには1.5倍の医師が必要なはずです。それがなぜ、1.14倍という数字になってしまうのでしょうか?
上記報告書で厚労省は最初に、「・・・厚生労働省が実施した調査としては初めてのものである。なお、本調査の結果は、医療機関から提出された人数をそのまま集計したものである」と述べています。この「医療機関から提出された人数をそのまま集計したもの」がくせ者です。私の病院でもそうでしたが、このアンケートに答える前提は、今の医師の働き方を前提にしてあと何人必要か、です。
しかし「労働基準法違反」が常態化している医療現場を変えるには、抜本的な医師増が必要です。新たに医師免許を取得する医師の1/3は女性医師です。これから子どもを生み育てる人たちが、そんな労働を続けられるとは思えません。またこれからは、男性医師だからそういう労働に耐えられるはず、という時代でもありません。医師労働も、いや人の命をあずかる緊張を強いられる仕事であるからこそ、8時間労働が当たり前の環境を目指すことが必要です。
しかもこれからの日本はかつて経験してことのない高齢社会を迎えます。病気の人が増えるわけです。これらを考慮すると、1.14倍ではとても足りないと思います。
医学部定員を1.5倍にしても、卒業し一人前になるまで少なくとも10数年必要です。それを考えると、定員を増やしつつ、今働く医師にできるだけ負担のかからない環境を整え、いわゆる「地域偏在」を是正し、定年を迎える医師にも無理のない範囲で仕事をしてもらい、・・・。
やるべきことはたくさんあります。少なくとも、今回の調査で医師増員を1.14倍に「値切る」ようなことのないようにしてほしいと思います。








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