2011年4月アーカイブ

2011年4月 9日

院長日記

坂総合病院・クリニック職員一同のアピール

いくつかの場で紹介した「坂総合病院・クリニック職員一同のアピール」。災害拠点病院なので、日々押し寄せる救急・外来・入院患者対応に追われ、全職員集会を開くことができたのは、震災から3週間後の3月31日。このアピールは、現地で頑張った職員の思いを何よりも表しているので、以下に載せます。

 

2011311日午後247分 M9.0も大地震・津波・原発事故

想像を絶する大災害の中 わたしたちは多くの命に向かい合った。

 

患者さんは 利用者さんは 立っていられないほどの揺れの後に

気遣ったことは わが身よりそれぞれの職場のことだった

 

雪と寒風にさらされ 氷点下の中 何時間玄関前にたったのだろう

いったい何人に聴診器をあてただろう

何枚のカルテを書いただろう

1階から10階まで何度 階段を往復したのだろう

いったい何個のおにぎりを握ったのだろう

支援物資の箱をいくつ仕分けしたのだろう

家族とわが家を案じながら 何日も病院に泊まり続けた仲間がいる

徒歩で 自転車で さらに避難所から通勤している仲間もいる

 

わたしたちはどれほど涙を流しただろう

助けられなかった命に

犠牲となった仲間に 愛する者・住み慣れた家を失った仲間に

北海道から沖縄まで 追いつけないほどの全国の民医連の仲間からの支援に

余震の中で産声をあげた小さな命に

避難所となった小学校の卒業式に

ひげが伸び放題の顔が お化粧をしていない顔が こんなにも美しいことに

「お疲れさま」「よろしくお願いします」と声をかけあうたびに

 

原発をはじめあらゆる復旧活動に従事している人に

流通・販売 教育・保育・福祉 あらゆる職業の人に

すべてを失い 愛する物を亡くし 悲しみと不安の中にありながら

不自由な避難生活のなかでも毅然としている人たちに

はるか遠くの地にあっておやつを我慢して募金する幼子から

手を合わせて復興を祈るお年寄りに

エールを送ってくれている日本中の人たち全てに対して

わたしたちは 誇りを感じている

 

わたしたちが いま なすべきことは それは

目の前の命に向き合うこと

つぶされそうな心を 破裂しそうな心を ともに分かち合うこと

夜明けがいつか分からないが「明けない夜はない」ことを信じること

そして 前に進もう

犠牲となった多くの命を決して忘れず 生かされていることに感謝し

心を高く挙げて しっかりと歩んでいこう

 

2011331日 坂総合病院・クリニック職員一同

2011年4月 2日

院長日記

動画で見る東日本大震災と原発

東日本大震災について、いろいろ報道されていますが、民医連の取り組み状況は動画が分かりやすいです。下記サイトから見ることができます。私のまとめ、感想を書いていますが、下記の順で見ていただければ臨場感を持って、ご理解いただけるかと思います。

最後に原発について、京大小出裕章助教の講演、資料を載せました。これを見て読むと原発に頼る危険が実感できます。京都府医師会のメーリングリストでも、「想定外という言葉は嫌い」という書き込みがありました。今回の天災(地震と津波)と人災(原発事故)を通じて、多くの人の考え方が変わってきているようです。

http://www.min-iren.gr.jp/html/menu8/index.html


東日本大震災 被災地支援の記録 2011314日〜16

震災数日後の地域の状況、坂総合病院を中心とする取り組み。

 

東日本大震災被災地支援の記録2

南相馬市の医療状況。南相馬市立総合病院は320日に入院患者は0に。南相馬市高橋医師会長は帰ってきて診療へ。消防団やボランティアが行方不明者の捜索活動している。20km圏内では全く捜索ができていない。被爆で葬式もできない。農業の展望がなくなり自殺した人もいる。

 

藤末会長の訴え(317日)

阪神大震災との違いは、広範囲、長期、被爆の問題があること。すべての県で医療・生活支援、復興の運動に取り組む。超高齢社会に対応する支援をする。多くの団体と連携して取り組む。

 

藤末会長の訴え(326日)

トイレ掃除を思い立った医者がいた。私のことかな?  超高齢社会の被災地支援のあり方は、介護とリハビリが大切。震災関連死を起こさせない。

 

被ばく問題委員会・前委員長 門間 元医師に聞く原発被害

急性被害はないが、慢性被害はどうなのか?

内部被曝の今後は難しい。大切なのはできるだけ被爆させないこと。

 

今原発被災地の避難者に求められる支援は何か?

20km以内の人たちの外への待避、30km以内の人たちの屋内待避は理にかなっている。しかし現状のままでいいかどうかは未知。

 

「隠される原子力」

http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk

小出裕章助教の講演。1時間46分の長さだが、9万人を超える人が見ている。キーワードは以下の通り。チェルノブイリの教訓を活かせなかった=原発を止めさせられなかった。チェルノブイリ事故では8,100km離れた日本でも1週間でセシウムが到達した。生きものと放射線は相いれない。「直ちに影響が出るものではない」=急性障害はでない=晩発性障害は生じうる。原発で電力会社は儲かる。絶対壊れないはずの防壁が壊れた。せめてこれ以上は作るな!

 

「原子力安全研究グループ」のサイト

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

原発の問題点について考えさせられる資料の宝庫。

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