3日間、京都府近くの奈良県にある私立病院を見学、懇談してきました。
患者は6割が奈良県、4割が京都府だそうです。周囲の医療機関とどのような連携をすべきか、奈良県だけでなく、京都府南部の唯一の公的総合病院である公立山城病院とも連携しているとのことでした。
公的病院と私立病院の役割分担、連携のあり方、とりわけ府県をまたがる役割分担は医師不足の日本において極めて重要な課題です。公的病院の役割は、不採算だが重要な政策医療、各医療圏における連携の要(かなめ)だと考えます。
歴史的な経過もあり、日本の病院の8割は私立病院。私の病院も私立病院ですが、私立と言えども公的な仕事をしているという自負があるのがあらゆる病院の思いでしょう。それだけに統廃合、民間委譲と大変な環境にある公的病院の存在意義が問われる時代だと思います。
公の役割は公の存在意義を分かりやすく市民、府民に示してこそ理解されます。今ほどそうした広報が求められる時代はありません。理解を得ながら、市民、府民を味方につけることが大切です。「官から民へ」は格差拡大の構造改革路線そのものだったわけで、その道を突き進むことは、官も民も不幸になります。
ところで、府県境をなくすのが道州制、広域連合という声が聞こえてきそうですが、これは府県の共同で十分にできます。道州制、広域連合にしても、その境の連携をどうするかという問題は残るのですから。









